歩く、感じる、連想する
「白」と聞いて、あなたは何を思い浮かべるでしょうか。
雪、障子、湯気立つ肉まん、エーゲ海に浮かぶミコノス島の家並み。あるいは、「200種類以上のバリエーションがある」という知識かもしれません。このように、ある言葉や風景に触れたとき、それが経験や知識と結びついて別の記憶やイメージを呼び起こすことを「連想」と呼びます。
連載「連想の練習」は、その広がりを実際にたどる試みです。毎回異なるゲストとともに、同じ場所を歩きます。場所は同じでも歩く人が違えば、目に留まるものや、そこから連想されるものは変わってくるでしょう。この連載には、正解もゴールもありません。決められたルートもなく、ただ流れに身を任せて歩きます。目に入ったもの、耳にした音、ふと感じた匂いなどをきっかけに、連想は思いがけない方向へと広がっていきます。
舞台となるのは、東京・日比谷公園。1903年、「公園の父」と称される林学者・本多静六によって設計されました。震災や戦時には避難場所として機能し、平時には音楽堂や花壇を通じて文化を育んできた、日本の公園文化を象徴する場所です。
第1回のゲストは、場に応じたブックディレクションをはじめ、広告やブランドのクリエイティブディレクションも手がける、ブックディレクターの山口博之さんです。
花びらが舞い、街が少しずつ葉桜へと移り変わりはじめた春の日。日比谷門から園内へ入り、ゆっくりと歩き始めます。



09:12
大野(以下、O)
日比谷公園って何か思い出ある?
山口(以下、Y)
大学生の頃、ファッション誌の編集部でアルバイトしてたんだけど、資料探しでよくここの図書館まで来てたんだよね。
O
日比谷公園は、「オフィス街の憩いの場」っていうイメージが強いけど、実際に歩いてみると図書館や公会堂もあって、文化や政治が交差する場所でもあるよね。
Y
日比谷図書館は、蔵書もそれなりにあって、アクセスもいいし、夜遅くまで開いてるから、今でもたまに行くんだよね。
書店って、店主の思想とかセンスが棚に出るじゃない? どの本を面で見せるかとか、何を隣に置くかとか。でも図書館はNDC[1]で機械的に整理されてるから、意図的な編集がほとんどない。だから、自分の中のルールや固定観念から離れられるんだよね。
O
レイアウトやグルーピングが変わると、見え方も変わるよね。植物もそうで、公園では本来なら同じ場所に生えないような種類が隣り合っていたりして、「こういう共通項もあるのか」って気づかされることがある。日比谷公園だと、スダジイ[2]とマテバシイ[3]が並んでいる場所があって、どちらも食べられると知ったり。
Y
ドングリって、湯掻いて食べるんだっけ?
O
種類にもよるけど、スダジイとマテバシイは生でも食べられる。
そもそも弥生時代に稲作が始まる前、日本人はドングリを主食のひとつにしてたわけで。今だと「日本=米」って感覚が強いけど、歴史全体で見ると、米を食べてきた期間より、ドングリを食べてきた期間の方がずっと長いんだよね。韓国の冷麺なんかでも、今もどんぐり粉を使った麺[4]が残ってたりするし。
Y
そういう、食べられる植物とか、植物の歴史みたいなものを調べたくなった時に、日比谷公園の中にある『みどりの図書館』[5]がいいんだよね。緑や自然に関する資料を集めた専門図書館なんだけど、植物や園芸だけじゃなく、公園、造園、都市計画まで横断して見られるのが面白い。
O
日比谷公園自体、日本の近代公園の出発点みたいな場所[6]・[7]だからね。「公園の父」とも呼ばれる本多静六の処女作で、「都市の中で自然をどう残していくか」のモデルケースのひとつにもなってる。だから、この場所にそういう専門図書館があるのも自然なんだよね。
Y
『みどりの図書館』みたいに、特定のテーマに特化した図書館って他にも結構あるんだよね。防災を扱う「防災専門図書館」[8]とか、食文化に焦点を当てた「食の文化ライブラリー」[9] 、企業の社史を集めたアーカイブ[10] とか。専門図書館って、その分野に関心のある人のための場所って印象があるけど、ひとつのテーマでも無数の切り口やスケールがあって、世界の奥行きを感じられるのが面白いと思う。[11]
09:34
O
あ、絵描き虫 [12] がいる。
Y
面白いね。虫にとっては、葉脈ひとつでもかなり大きな地形に見えてるんだろうな。
最近、ランドスケープ・アーキテクトの石川初さんの本 [13] を読んでて、僕らは平らだと思っている道路や歩道も、雨水が流れるように道路脇の排水溝に向かってわずかな傾斜があるという話が印象に残ってる。葉っぱの上よりもスケールは大きいけれど、例えば虫のような人間の視点以外から見たら、道路も丘のように見えるのかもしれない。[14]・[15]
O
虫のスケールでは、僕らが気づかない「地形」だらけなんだろうね。
でも、あそこにある仮囲いの高さが少しずつズレているのを見ると、地面の高低差が急に見えてくるよ。
Y
ほんとだ。
柱や曲面に押し当てると輪郭をそのまま写し取る「型取りゲージ」みたい。
画像も、地面に合わせて水平に配置されているんじゃなくて、各パネルごとに同じ高さでプリントされているから、地形に沿って少しずつズレていって、なんだかデジタル画像っぽいね。


O
知覚の基準が変わるだけで、わずかに傾いていることに気づくよね。
とはいえ、日比谷は全体が埋立地だから、東京の中でも特に地形を感じにくい場所だとは思うよ。
Y
たしかに、起伏のイメージがないね。
O
江戸時代の初め[16]に埋め立てられたんだよね。もともとここは「日比谷入江」と呼ばれる入り江で、海苔の養殖[17]が盛んだったらしい。
Y
今の景色からはなかなか想像できないね。江戸時代って、「利根川東遷」や「荒川西遷」[18]もそうだけど、地形に合わせるというより、地形そのものを大規模に作り替えている感じがある。
O
大きく流路を変えたことで、新しい堤防や水路も大量につくられていて、治水そのものが巨大なインフラ事業だったんだよね。荒川や利根川沿いに桜が植えられたのも、堤防維持の知恵の一つだったらしい。
Y
景観のためじゃなくて?
10:40


Y
日比谷公園の広場って、芝生はきれいなのに、ピクニック[21]には向いてない気がするんだよね。
O
たしかに。少し低くなっていて周囲をぐるっと囲まれているから、どうしても視線を意識してしまう。逆に新宿御苑や代々木公園は、地形に起伏があったり木が点在していたりして、外部からの視線を遮ってくれる感じがあるよね。
Y
そもそも、ピクニックって、
ブランケットの端に軽く腰掛けて、足を外に向けるのが基本的なスタイルらしい。[22]
O
へえ。
日本の花見だと「花より団子」[23]って言うけど、そもそも座り方が違うんだね。
花見はみんなで輪になって内側を向くような、どちらかというと閉じたコミュニケーションの形。一方でピクニックは、外側に向いて座っていて、風景や周囲の環境とゆるやかにつながっている。
Y
同じ一枚の布でも、どこに座るか、どちらを向くかで、人との距離感や外との関わり方って変わってくるよね。向かい合うより、隣に座ったほうが話しやすいこともあるし、身体のあり方がその場の会話に影響しているとも言えそう。
「花より団子」みたいな日本的な花見のスタイルを考えると、エドワード・T・ホールが『沈黙のことば』[24] や『かくれた次元』[25] で論じた、人との距離感や沈黙の捉え方が、文化ごとのピクニックのあり方にも表れているのかもしれないね。
O
身体状況と発想の関係でいうと、中国の古典に、良いアイデアや文章が生まれやすい場所として「厠上・枕上・鞍上」[26]が挙げられているんだよね。身体が別のことに向いていて、意識が少し解放されている状態がいいらしいよ。

散歩を終えて
日比谷門から始まった「連想の練習」は、西門へとたどり着き、約2時間にわたる散歩を終えました。
園内を歩きながら、その場でふと目に留まった風景に導かれるように、話題は次々と移り変わっていきます。絵描き虫の話から江戸時代の土木工事へ。広場のあり方から、身体と環境との関係へ。ひとつの話題が別の話題を呼び、さらに新たな方向へと枝分かれしていく。その接点には、山口さん自身の記憶や経験、そしてブックディレクターとして積み重ねてきた膨大な読書の蓄積が重なり合っていました。
過去へ遡ったかと思えば、次の瞬間には目の前の風景へと引き戻される。そうした往復を繰り返しながら、連想はひとつの結論へ収束することなく、ゆるやかに広がり続けていきます。歩き終えた頃には、見慣れていたはずの風景も、どこか少し違って見えはじめていました。
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[1] NDC(Nippon Decimal Classification・日本十進分類法)
日本の図書館で広く用いられている代表的な分類法。アメリカの図書館員 メルヴィル・デューイ が、イギリスの哲学者 フランシス・ベーコン の思想をもとに考案した「デューイ十進分類法(DDC)」を基盤に、日本の図書館学者 森清 が実情に合わせて改良し、1929年に刊行された。その後も改訂を重ね、約100年にわたり使われ続けている。
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[2] スダジイ
ブナ科シイ属に属する常緑の高木で、大きく成長するため、神社の鎮守の森や都市公園などによく見られる。実は長さ約1.5cmの細長いドングリで、アクが少ないため、炒っても生のままでも食べることができる。
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[3] マテバシイ
ブナ科オニガシ属の常緑高木で、成長が早く、潮風や乾燥にも強いことから、防風林や街路樹、公園樹として広く利用されている。実は長さ1.5~2.5cmほどの長楕円形のドングリで、炒って食べることができますが、スダジイに比べると風味はやや劣る。
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[4] トトリ麺
韓国で古くから食べられてきたどんぐり粉や澱粉を使った麺。山間部では米や小麦が不足する時代に、保存しやすいどんぐりを加工して食料にしていました。香ばしく素朴な風味と、つるっとした食感が特徴で、現在は健康食としても親しまれている。
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[5] みどりの図書館グリーンアーカイブス
日比谷公園内にある、緑や自然に関する資料を集めた専門図書館。園芸や植物、公園、都市計画などに関する本や雑誌だけでなく、古い写真や設計図、絵はがきといった貴重な資料も所蔵しており、その数は約17万点に及ぶ。現在は、資料だけでなく、自然環境について学べる体験型プログラムや展示などが開催されている。
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[6] 『日比谷公園: 一〇〇年の矜持に学ぶ』(進士五十八 著 / 鹿島出版会)
日本初の近代洋風公園として誕生した日比谷公園の歴史や思想を読み解く一冊。もともと武家地や軍用地だった場所が、近代都市・東京を象徴する公共空間へとどのように変化していったのかをたどりながら、公園が都市のなかで担ってきた役割を考察している。
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[7] 『日比谷公園 (東京公園文庫【1】)』(前島康彦 著 / 郷学舎)
日比谷公園の歴史や設計、園内に残る建築や自然についてまとめた一冊。公園ができる以前の土地の歴史から現在までをたどりながら、東京の都市形成と日比谷公園の関係をわかりやすく紹介している。
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[8] 防災専門図書館
防災に特化した図書館。所蔵資料は約16万冊にのぼり、地震や水害といった自然災害だけでなく、交通事故や公害、労働災害、戦災など、人に災いを及ぼすものを広く「災害」と捉えて資料を収集している。行政資料や報告書、歴史資料までそろう「防災の情報拠点」で、過去の記録から未来への備えを考えることができる。
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[9] 食の文化ライブラリー
味の素食の文化センターが運営する、食に特化した専門図書館。江戸時代の料理書から世界各地の郷土料理のレシピ本まで、約4万5千冊を所蔵し、食の歴史や文化を幅広くたどることができる。館内には展示室も併設され、錦絵や再現料理などを通して「食の世界」を視覚的にも楽しめるのが特徴。
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[10] 社史コレクション
神奈川県立川崎図書館が所蔵する、企業が自らの歩みをまとめた「社史」のコレクション。一見地味な装丁が多いものの、巻物やかるた、影絵仕立てなどユニークな形式もあり、思いがけない面白さに出会える。決まった型がないため、企業ごとの個性や理念が色濃く表れ、読み比べることで日本の産業や社会の変遷まで見えてくる。
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[11] 『専門図書館探訪―あなたの「知りたい」に応えるガイドブック (ライブラリーぶっくす)』(青柳英治・長谷川昭子 著、専門図書館協議会 監修 / 勉誠出版)
銀河・飛行機・化粧・紙など、さまざまな分野に特化した全国61の「専門図書館」を紹介。それぞれの図書館が持つ資料についてはもちろんのこと、座席数や蔵書規模、SNS利用状況などの情報も一覧でまとめられている。
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[12] 絵描き虫
葉の内部を食べ進む、蛾やハエの幼虫の通称。葉の中に潜り込み、薄い組織だけを残して食べるため、通った跡が白い線や模様として浮かび上がる。この跡は「潜孔」と呼ばれ、種類ごとに異なるパターンを描くことが知られている。
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[13] 『思考としてのランドスケープ 地上学への誘い』(石川 初 著 / 鹿島出版会)
ランドスケープを単なる景色ではなく、「思考の対象」として捉える視点を提示する一冊。土地の成り立ちや人の営み、歴史や環境が重なり合って風景が形づくられる過程を読み解き、何気ない景色の背後にある時間の積層に気づかせてくれる一冊。
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[14] 『都市で進化する生物たち: "ダーウィン"が街にやってくる』(メノ・スヒルトハウゼン 著、岸 由二・小宮 繁 訳 / 草思社)
都市を人間だけの空間ではなく、生物たちが適応し進化を続ける生態系として捉え直す一冊。街灯や騒音、アスファルトや高層建築といった人工的な環境のなかで、生き物たちがどのように変化しながら生存しているのかを描き出す。
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[15] 『動物には何が見え、聞こえ、感じられるのか 人間には感知できない驚異の環世界』(エド ヨン 著、久保 尚子 訳 / 柏書房)
コウモリは超音波で空間を認識し、ヘビは熱を頼りに獲物を探す。そんなふうに、動物たちはそれぞれ異なる感覚器官を通して、固有の世界=「環世界」を生きている。本書は、さまざまな「環世界」をたどりながら、私たちが見ている風景や環境も、決して一つの姿ではないことに気づかせてくれる。
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[16] 江戸時代の埋め立て工事
1590年に徳川家康が江戸に入ると、江戸城の築城や城下町の整備が進められた。その際に掘り出された大量の土は、当時まだ海だった日比谷周辺の埋め立てに利用され、現在の街の基盤になっていった。
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[17] 海苔の養殖
かつて東京湾は現在よりも内陸深くまで入り込み、新橋付近まで海が広がっていた。この沿岸では海苔の養殖が盛んに行われ、海中には「ひび(篊)」と呼ばれる竹や木の支柱が並んでいた。その景観から「ひび谷」と呼ばれるようになり、現在の「日比谷」の地名の由来になったと伝えられている。
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[18] 利根川東遷・荒川西遷
徳川家康が江戸に入った当時、利根川と荒川は現在の東京湾へ流れ込み、周辺では洪水が繰り返されていた。そこで家康は、1594年から約60年をかけて、利根川の流れを東側へ付け替えて銚子方面の太平洋へ流す「利根川東遷」と、荒川の流れを西側へ整理する「荒川西遷」という大規模な河川工事を進めた。これにより洪水被害は軽減され、新たな農地の開発や都市整備が進展した。
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[19] 『「流域地図」の作り方: 川から地球を考える (ちくまプリマー新書 205)』(岸 由二 著 / 筑摩書房)
川の流れをたどりながら、都市や自然のつながりを考える一冊。普段は意識しない「水の流れ」という視点から土地を見ることで、自分たちがどんな環境の中で暮らしているのかを知ることができる。川と地形、街の関係をわかりやすく学べる入門書。
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[20] 『失われた川を歩く 東京「暗渠」散歩 改訂版』(本田 創 著 / 実業之日本社)
現在は道路や住宅地になっている、かつての川跡 =「暗渠(あんきょ)」をたどりながら、東京の歴史や地形の成り立ちを読み解いていく一冊。地図や写真も豊富に収録されており、普段見ている東京の風景を違った視点から見直すことができるガイドブックとなっている。
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[21] ピクニック
屋外で食事やくつろぎを楽しむ習慣。語源はフランス語 pique-nique(つまみ食いの意)で、18世紀のパリで食べ物を持ち寄る社交的な集まりとして広まった。さらに19世紀のロンドンでは、産業革命による都市化の進展により、自然の中で過ごすレジャーとして定着した。公園の整備とともに、都市生活から離れてリフレッシュする文化として広がっていった。
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[22] 『A Very British Picnic (Book 11: Vintage Britain)』(ホクストン・ミニ・プレス 著 / ホクストン・プレス)
公園や海辺、田園地帯など、20世紀のイギリス各地におけるピクニックの風景を収めた写真集。本書が含まれる「Vintage Britain」シリーズでは他にも、地下鉄、パブ、雪、保険サービスなどをテーマに、20世紀のイギリスの日常風景や暮らしを紹介している。
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[23] 花より団子
もともとは江戸時代の花見文化に由来することわざで、桜の美しさを愛でるよりも団子や酒に気を取られる人々の様子を表している。転じて、風流や見た目よりも実利を優先することのたとえとして、現在でも日常的に使われている。
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[24] 『沈黙のことば』(エドワード T.ホール 著 、國弘正雄 訳 / 南雲堂)
文化人類学者エドワード・T・ホールによる、人間のコミュニケーションを「言葉以外」の側面から読み解いた著作。人は言葉だけでなく、距離感や沈黙、時間感覚、身体の動きなどを通して会話をしているという視点から、異文化間に生まれる感覚の違いを考察している。
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[25] 『かくれた次元』(エドワード・T・ホール 著 、日高敏隆・佐藤信行 訳 / みすず書房)
人と人との距離感や空間感覚に着目し、「パーソナルスペース」という概念を通して、人間と空間の関係を考察した著作。建築や都市、住環境のあり方にも触れながら、人が無意識に使い分けている「見えない距離」を分析し、文化によって異なる空間認識を読み解いている。
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[26] 厠上・枕上・鞍上
中国・宋代の文人、欧陽脩の言葉に由来するとされる成語。厠上(トイレ)・枕上(寝床)・鞍上(馬上)という三つの場面で良い発想が浮かぶとされ、緊張が解けた状態や単調な時間が思考を深める契機になることを示している。






