プロダクトアーカイブ 003
'64年東京オリンピック体操女子ユニフォーム | GOLDWIN
2024.09.13 Fri
「体操王国」の名を広めた選手たちのユニフォーム
商品名:T型女子体操衣
素材:ウーリーナイロン(ウールのような風合いのナイロン)
年代:1964年
ブランド:GOLDWIN
1964年の東京オリンピック大会で日本は「体操王国」と呼ばれ、体操選手たちは世界的に活躍、注目を受けた。その体操女子のユニフォームで求められた機能は「着圧性が高いこと」「身体がきれいに見えること」「ファスナーやボタンを付けず上から履けること」。
大きな動きをする競技で一番破れたのが股部分や脇部分。そのため当て布をしている。縫い糸は通常の綿の糸だと切れてしまうため、縫い糸もウーリーナイロンを使い、縫い目をフラットにするための工夫もされている。そうすることで求められた強くて伸縮性があり、破れないユニフォームが実現。
このオリンピック大会に出場した日本人金メダリストのうち実に8割が、ゴールドウイン製のユニフォームを着用していたという。その背景には、何よりもモノ作りの確かさがあった。現在ではもはや当然のこととなっている、アスリートとスポーツウエアメーカーが出会い、選手から直接意見を聞き、一緒になって商品開発を進めるという方法。ゴールドウインは、選手たちと信頼関係を築きながら、そのシステムにおいても時代を拓いていったことがわかる。
アドバイザー
Goldwin Inc.
井上美代子
総合企画本部サステナビリティ推進室所属
この記事の著者
Goldwin Inc.
藤田百音
2023年入社。マーケティング部所属