プロダクトアーカイブ 002
バレーボール「東洋の魔女」ユニフォーム|GOLDWIN
2024.09.06 Fri
1964年東京オリンピック「東洋の魔女」ユニフォーム
商品名:NK式ユニフォーム
素材:コットン・ポリエステル
年代:1964年
ブランド:GOLDWIN
当時はふわっとした提灯ブルマーと、綿のシャツで練習をしていた選手たち。今までのユニフォームではない格好良く長持ちかつ、スライディングや過激なレシーブをしたりするため、とにかく破れないもの、上着がめくれないもの、軽いものを作ってほしいという多くの要望に答え、作られた試合用ユニフォーム。
トップスシャツは破れないようにするために、ポリエステルと綿を使用。ポリエステルの強さと綿の吸湿性・吸汗性を実現した。袖口と襟の口が通常の綿では形状変化してしまうため、ウーリーナイロンを使用し、袖口も襟も着圧性の良い状態に。
また、後ろにあるファスナーは中心から少しズレている。これは、中心にあると回転レシーブの際に当たって痛い、という選手の要望によってあえてズラされている。選手ひとりひとり、身体と動きに個性があるため、ファスナーのズラす位置も人によって個別に変えていたそうだ。
「東洋の魔女」とは、大日本紡績貝塚工場(ニチボー貝塚)の女子バレーボールチームからスタートし、昭和30年代に活躍した女子バレーボール日本代表チームの呼び名。商品名である「NK式」のNKはニチボー貝塚のイニシャルをとった。
1964年東京オリンピックでは、ソビエト連邦(現ロシア)チームを破り金メダルを獲得。当時、日本中が沸いた試合だった。
この記事の著者
Goldwin Inc.
藤田百音
2023年入社。マーケティング部所属
アドバイザー
Goldwin Inc.
井上美代子
総合企画本部サステナビリティ推進室所属